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ギンガクについて

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 どこにも無い四季と湯の里をもつ奥羽山脈の山峡の町、岩手県和賀郡西和賀町。ギンガクはこの東北のちいさな豪雪の町を舞台として行われている芸術文化の合宿プロジェクトです。

 主な拠点である「銀河ホール」は、この西和賀町で1993年に開催された国民文化祭の会場として建設された演劇専用ホールです。300席の客席、間口12.6m奥行9mの舞台、奈落、3.6m以上の舞台袖、稽古場としても使える楽屋を持つこの劇場は、演劇創造の現場として限りない可能性を秘めた空間といえます。また、西和賀町で70年間活動を続けている「劇団ぶどう座」によって培われた〈地域演劇〉の土壌が、このホールの大きな求心力となっています。

 そんな銀河ホールと西和賀町の温泉資源を活用して、「温泉旅館に宿泊しながら演劇専用の施設で学生劇団に作品をつくって発表してもらおう」と町の温泉旅館組合が考えたのがギンガクのはじまりです。そして、たまたまその相談を受けた東京の学生が3つの団体を誘い、成果発表公演付きの1週間の合宿をモニタリングとして開催したのが2012年3月のことでした。

 それから夏・冬2回の合宿を基本ペースとして全国から学生や若者たちに参加を呼びかけ、演劇のみならず美術・ダンス・工芸・デザイン・メディアアート・アニメーション等、さまざまなジャンルのプログラムを展開、ギンガクをきっかけに町内への移住者も呼び込むほどの事業となりました。

 多様なプログラムをギンガクがいきいきと展開し続けている背景には「とにかく若者たちに西和賀でやりたいことをやってもらう」という実行委員会の揺るぎないスタンスがあります。ギンガクの運営は町内在住者による「ギンガク実行委員会」が行っていますが、各プログラムの企画運営の実務は学生を含む町内外の有志に委ねられており、しかも企画運営への参加に選抜はなく、基本的に誰でも参加することができます。こうしたちいさな町ならではのフレキシブルな運営体制がギンガクの活力と推進力を生んでいます。

 ギンガクは決して大きなアート・プロジェクトではありませんが、

 

〈いつもと違う環境で作品をつくりたいひと〉

〈表現活動をする仲間と出会いたいひと〉

〈少し立ち止まって自分と向き合う時間がほしいひと〉

〈地域やアートのマネジメントに関わりたいひと〉

〈何かプロジェクトを立ち上げてみたいひと〉

 

など、それぞれの思いを受け止め、対話を重ねながら一緒に考え、機会を提供する場として歩んできました。そして、今後もそれを続けていくつもりです。

 もし興味を持っていただけましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。ギンガクはいつも、あなたの思いから始まります。

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